融資業務の初心者が陥りがちなのは、専門書で知識蓄積を焦るあまり根本的な点をうやむやにしたり、あるべき姿を深く考えないことです。多忙な日常業務に追われていると、ますます基本がないがしろになってしまいます。
本書は融資業務の最も重要な点を、最も平易に解説した、まさしく“超”入門書です。「資金使途を聞くのが失礼でない理由」「貸出後の決算書請求や月商ヒアリングが不当でない理由」「なぜ担保に頼ってはいけないのか」などといったOJTテーマを満載し、良い融資担当者の姿を明らかにしました。融資・渉外の初心者はもちろん、役席・中堅クラスには指導手引書として欠かせない1冊です。
平易な解説で融資業務のイロハを完全習得
●実務の流れにそって事後管理までを網羅
仕事の流れを理解し、相手先・融資先調査、保全、金利、稟議、契約、事後管理といった一連の重要事項がこの1冊で十分学べます。他の参考書を読む前に、まずは本書により、ぜひ融資の基本と心構えを身につけてください。
●あいまいな理解をすっきり完全理解
利ザヤ1%の貸金100万円が焦げ付くと、これを取り戻すには100倍、つまり1億円の預金と融資が必要です。確実な融資業務を進めるためにも、このような融資のメカニズムへの完全理解は必須です。本書には理解すべき融資の基本が満載です。
●後輩・若手の素朴な疑問に答えられる
本書は新入行職員が読んでも分かるように作られているのはもちろん、個人情「調査・審査・実査・検査・考査・監査の区別は?」「破産・特別清算・民事再生・会社更生の違いは?」など、後輩や新任担当者が抱く素朴な疑問・質問を洩れなく説明しました。本書は営業店のOJTにも最適です。
<目次>
1 融資業務とは
2 融資の基本
3 融資の流れ
4 誰に貸すのか
5 貸出申請書を書こう
6 信用調査とは
7 担保とは
8 保証人とは
9 マル保とは
10 貸出金利について
11 貸出契約とは
12 管理回収とは
13 さあはじめよう
久田友彦 著
A5判・並製・276頁・平成20年12月発行