企業の実態を正しく掴み、健全な取引を行うには、定性・定量両面からの分析を行うことが必要ですが、実態を目に見える数値により分析する定量分析がやはり 基本となります。この定量分析の柱はまさに財務分析です。銀行の現場ではこの財務分析をコンピュータに任せ、提示された各種指標をチェックするというのが 実際ですが、それらの指標が「何を意味しているのか」「どのように計算されるのか」を認識せずに分析を行うことは大変危険であるといえます。本書は、財務 分析の基本である、「財務データ」を「有効な情報」に加工・分析する方法と理論を極めて詳細に解説しました。融資担当者はもちろん、全行職員必読の一冊で す。
第1編 序論-財務分析のための予備的考察
第1章 事業経営と財務分析
第2章 財務諸表の構成比分解分析
第2編 収益性を中心とする財務分析
第3章 損益とその動態
第4章 損益分岐点分析
第5章 変化の分析と利益増減分析
第6章 収益性の比率分析
第3編 流動性を中心とする財務分析
第7章 資金とその動態
第8章 収支分岐点分析
第9章 資金表による資金収支分析
第10章 流動性の比率分析
第11章 ケースによる財務分析
加藤勝康(元青森公立大学学長) 著
A5判・上製箱入・496頁・2刷・平成14年12月発行