経済環境がめまぐるしく変わる中では、企業再生の対象となる企業はどうしても出てくるものです。倒産法制が整備されたとはいっても、再生の道筋がつくまでには、業績悪化過程で複雑・難解かつ肥大化したあらゆる利害関係を整理しなければなりません。そして、この絡み合った糸を解きほぐすことができるのは、「人」に他なりません。 本書は、前著「プロが語る企業再生ドラマ」に引き続き、著者の50年に及ぶ弁護士生活で実際に関与した数多くの企業再生案件のなかから厳選したものを紹介するものです。ある企業が再生に至るまでに、どのような「人」がどのようなことを考え実行していったのかが綴られていますので、企業再生の現場感覚を追体験することができます。企業再生に携わる全実務家必読です。
弁護士 清水 直 著
A5判・上製・336頁・平成26年10月発行