SNS(ソーシャル・ネット・ワークサービス)の普及が進み、ソーシャル・メディア上での不適切な発言や写真の掲載が社会問題となっていますが、これは金融機関にとっても人ごとではありません。特に多くの企業情報や個人情報を取扱う銀行にとって、長年築いてきた信用が、知らぬ間にひとりの従業員の不適切な発言によって崩壊する可能性もあり、非常に大きいリスクを抱える状況といえます。
このようなリスクに対しては、従業員一人ひとりが企業人であることを自覚し、個人的立場といえども不用意な発言をしないよう、強い危機意識を持つことが何より大切です。
本書は、学生時代からSNSに慣れ親しんでいる新入行員をはじめ、若手世代からベテラン行員に至るまで全ての職員を対象に、ソーシャル・メディア上での不用意な発言を防止するための意識付けを行うことを主な目的としています。本書によりSNSについての恐ろしさを知るとともに、「炎上」しない利用法を徹底することをおすすめします。
ストーリー・画 北九州銀行監査部長 城 隆洋
解説 デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 亀井将博/和田皇輝
法律解説 弁護士 児島幸良/足立 格/竹岡裕介
A5判・並製・112頁・平成24年11月発行