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新時代の中小企業経営支援の考え方

新時代の中小企業経営支援の考え方

■株式会社かがやき 監修/寺岡雅顕・藤井健太郎・樽谷祐一 著
A5判・並製・232頁・2022年11月発行

商品コード:111146809
販売価格(税込) 2400 円
個数

 コロナ禍は多くの中小企業に少なからぬ影響を与えました。一時期の「需要蒸発」「サプライチェーンの破綻」、さらにはポストコロナ・ウィズコロナでの「ニューノーマル」等により、従来路線では売上や利益の確保がままならなくなっています。また、緊急避難的な資金繰り支援を受けた結果、予期せぬ過剰債務を抱え込んだと言える企業の場合、今後キャッシュフローが回復しても過剰債務の返済の目途が立たないという企業もあります。したがって、今後は経営支援の考え方も変えていく必要があると言えます。
 そこで本書はポストコロナ・ウィズコロナの経営環境での経営支援に向け、中小企業に対する経営支援の考え方を改めて整理しました。金融機関の専門分野であり、法人担当者への期待の高い「財務」に着眼した支援の考え方、経営面を中心にした「伴走支援」の具体的着眼点、再生支援のプロジェクトマネージャーが示唆する支援のあり方、などを分かりやすくまとめました。


中小企業の支援現場から見えるあるべき姿とは?

●金融機関に期待される財務体質是正支援
 ポストコロナの経営環境に直面し、さらに、予期せぬ過剰債務も抱えるに至った中小企業にとって重要なことは、「サスティナブルな財務体質への是正」となります。金融検査マニュアル下で歪な資金調達を行っていた企業も多く、財務体質の是正は金融機関に期待される支援です。
●サスティナブルな伴走支援の具体論
 経営環境の変化スピードが速い現在では、一時的な経営改善支援では不十分であり、「サスティナブルな経営支援」である伴走支援が非常に重要です。本書は「知的資産経営報告書」「経営デザインシート」「ローカルベンチマーク」を活用した、新時代に求められる伴走支援の具体策を詳しく解説します。
●支援のプロによる金融機関への期待
 実例を基に、経営支援のプロが支援の現場で感じた「思い」もまとめました。金融機関の担当者が「再生の現場でどのように映っているか」を知ることで、経営支援とはどのように取り組むべきなのかを、改めて認識することができます。


(主要目次)


第1章 中小企業の経営支援で押さえておきたい基礎知識
第1節 はじめに
1.コロナ禍を振りかえる
2.中小企業等の事業再生に関するガイドライン
3.喫緊の課題と長期的な取組みを必要とする課題
4.忘れてはならないもう1つの課題
5.コロナ禍での金融を振り返る
6.顧客が金融機関を選ぶ時代の実現
7.顧客企業に選ばれる金融機関であるために
第2節 コロナと金融
1.金融機関のヒューマン・アセット維持に向けて
2.新時代の金融支援実現の隘路
3.面白い仕事をしよう!
4.3つのキーワード
5.コロナ後を考える前に自らに問いかけて欲しいこと
第3節 中小企業のファイナンスの基本からコロナを考える
1.コロナで苦しむ状況を図解で理解
2.短期継続融資と(疑似)資本的支援の重要性
第4節 中小企業の実態把握に定量面からアプローチ
1.「財務体力・収益力実態」把握の基本
2.財務実態を『箱』を使って考える
3.P/Lを利益の質から理解する
4.P/Lを費用の質から整理する
第5節 経営者保証ガイドライン
1.ガイドラインの歴史
2.経営者保証ガイドラインの概略
3.事業承継における経営者保証
第6節 地域金融エコシステム
1.地域金融を振り返る
2.今さら事業性評価が見直されている現状
第7節 経営者の関心と興味に寄り添う
1.経営者の関心は
2.経営者のよき相談相手を目指せ!
3.事業継続の鍵
第8節 中小零細企業を意識した(疑似)資本的支援
1.資本的支援への流れ
2.出資・ファンド、資本的劣後ローンは行き渡るのか?
3.経常運転資金を短期継続融資で対応する意味
第9節 知的資産と伴走支援
1.知的資産の重要性
2.伴走支援とは
3.金融仲介機能と金融機関の健全性
4.トリアージの判断
5.大切なのは一緒に考える姿勢
第10節 知っておきたい再生支援の基礎知識
1.バブル崩壊
2.コロナ禍の特殊性
3.再生の基本はどうやって自己資本を復活させるか
4.知っておきたい再生手法
第11節 避けて通るわけにいかない課題
1.企業と金融機関双方の信頼関係
2.投資・消費・浪費
3.金融機関・支援者・企業者の努力が不足
4.キャッシュ・利益・減価償却の関係

第2章 伴走支援
第1節 事業計画の意味を問う
1.不確実性の時代
2.事業者の真の経営力が問われる時代
第2節 課題「解決」型から課題「設定」型の伴走支援へ
1.課題解決型に課題設定型への意識を付加
2.ウーダ(OODA)ループ
3.手段の目的化から脱却
第3節 事業性評価力向上に活用できるツール
1.各分析ツールの概略
2.守(ツール)から破・離へ
第4節 財務・非財務のバランス
1.顧客提供価値と経済的価値
2.資産・負債の構成とその整備に着目
第5節 知識・ツールを活かすヒューマンスキル
1.信頼関係を築く「対話力」
2.成果を最大化する課題設定力
3.経営者自身の経営力に合わせた支援手法調整力
4.課題解決の幅を広げるネットワーク力
5.状況変化に応じた支援内容再構築力
6.「良い偶然」を呼び込む継続的行動力と気づき力
第6節 支援事例
●支援事例1 どんぶり経営からのV字回復と事業承継・事業再構築へ
●支援事例2 ロカベン・課題設定型伴走支援により計画達成へ
●支援事例3 知的資産経営計画書をSDGs報告書に応用

第3章 再生支援 現場からのつぶやき
第1節 再生支援プロジェクトマネージャーの役割
1.プロジェクトマネージャーの位置付け
2.プロジェクトマネージャーの業務
第2節 プロジェクトマネージャーのつぶやき
1.再生という言葉の意味を問う事例
2.金融機関の観察力と対話力を問う事例
3.自己破産を選択した事例
4.金融機関の役割を考えさせられた事例
5.金融機関に「基本の学習と企業への踏み込み」を願う事例
6.再生を諦めない姿勢が重要であった事例
7.従業員の理解が重要であると認識した事例
第3節 現場では決して言えない本音
1.キャッシュ・ポジションに目が向かない金融機関
2.現状に至った理由を軽視する金融機関