●異例ケースにも対応する実用書
相続実務に関する基本から応用まで、具体的に解説していますので、金融機関の営業店で必要な知識とスキルを体系的に習得できます。執筆者は金融機関の現場での実務経験が豊富なため、現場が直面しがちな「異例ケース」も想定した解説を行っています。本書が1冊あれば営業店の相続実務に十二分に対応できます。
●最新の法改正に対応
本書は2023年の民法改正に対応し刊行するものですが、それ以前にも法定相続情報証明制度の導入や遺産分割に関する判例変更に伴う相続預貯金の仮払制度の開始等があり、こうした法制度改正に伴い実務対応もアップデートしていかなければなりません。「旧い本」を利用中であれば買い換えを強くお勧めします。
●トラブル防止に役立つ
日常業務が繁忙する中、「トラブル発生」はどうしても避けたい事象でしょう。特に相続についてはトラブルが発生するリスクは高いのですが、本書を通読し机に備え置いておけば、そのリスクを下げることにもつながります。
第1章 相続実務のための基本知識
第1節 相続の基本
第2節 相続の発生
第3節 相続承認・放棄
第4節 相続人の範囲と順位
第5節 法定相続分
第6節 相続財産の範囲
第7節 遺言
第8節 遺産分割
第2章 金融機関における相続手続の基本知識
第1節 相続人の確定
第2節 遺言による相続手続
第3節 遺産分割協議による相続手続
第4節 遺産分割調停・審判による相続手続
第3章 金融機関における相続実務
第1節 相続発生時の対応
第2節 相続手続をするための前提の確認
第3節 相続手続にあたり提出を受ける書類
第4節 預貯金取引の相続実務
第5節 貸金庫・投資信託・個人向け国債の相続の実務
第6節 融資取引の相続実務
■瀬戸総合法律事務所 編著
A5判・並製・240頁・2023年7月発行