コンプライアンス・オフィサーやコンプライアンス担当者には、明確・公正で客観的な任命基準が必要とされています。このため、金融検定協会のコンプライアンス認定試験は、上級管理者・中堅管理者に求められる役割を出題範囲ならびに出題レベルに合わせるため、難易度を上級と中級に大別しています。難易度を上級と中級に大別しています。
ACO(Assistant Compliance Officer)はその中級に位置し、ACO認定試験は、営業店の主任、課長代理クラスの中堅幹部を対象としており、銀行法、会社法、民法、金融商品取引法等の法令知識、監督指針等の行政知識をはじめ、預金取引、内国為替、手形交換、貸付取引、金融商品取引等の実務上発生するコンプライアンス、個人・法人相手の営業推進上発生するコンプライアンス等の問題を出題範囲としています。出題の難易度も高く合格率は40%台近辺で推移しており、キチンとした学習を経ることなく合格することは困難とされています。
本問題集は、金融検定協会認定通信講座などでしっかりと学習をされた方の、試験直前対策用問題集としてもお役立ていただくため、重要テーマの基礎解説に加え、約150問の模擬問題・過去問題を収載して刊行しました。
◆今春5月開催の試験問題も収載
過去2回のACO認定試験で出題されたテーマを各章ごとに一覧で示し、ました。これにより、的を絞った学習が可能になるとともに、限られた時間の中で効率よく学習ができます。今版では本年5月に開催された出題も抜粋して収載しています。また、収載されている過去問には合否の分岐点ともいえる中間正解率帯の出題も数多く示されています。正答率60~40%といった出題群の中で、どれだけ得点をすることができるかが、合格と不合格の分かれ目になるともいえます。これをしっかり学習することで、合格への近道となるでしょう。
◆重要テーマの基礎解説を収載
本問題集では重要テーマについて、基礎解説を掲載しました。「出題の答練だけでは、受験に際しての応用がきかない」「重要なテーマだけでも概要だけでも基礎解説があれば……」との声にお応えしたものです。
基礎解説の学習と約150問の問題へのチャレンジによりACO認定試験の専門知識を網羅的に学習できます。
金融検定協会編集/銀行研修社刊行
A5判・304頁・2024年8月発行
要点解説と答練で金融検定協会の検定試験直前対策に最適!