金融機関にとって、新規事業者との取引は極めて重要です。とくに、融資先開拓では新規開業の直前・直後にどれだけ関与したかが非常に重要な意味を持ち、最終的に主力金融機関の座を掌中にする決め手になることが多いからです。
そのためには、開業手続・届出の仕方、開業準備の方法、店舗の設計、個性の出し方、仕入や売上管理、従業員対策等、お客さまからの相談に適切に対処しなければなりません。また、融資担当者は、案件がある程度具体化し、新規開業の妥当性を検討する際、業界の見通し、立地条件、標準的な開業費用、必要売上高といった知識がなければ吟味のしようがありません。
本書は、店周116業種の事業所について、開業にあたってお客さまからの相談に応じ、かつ融資判断に役立てられるよう必要な情報を盛り込みました。将来性ある中小・零細企業の開拓・育成に際して、ぜひとも本書をご活用ください。
銀行研修社 編
A5判・並製・272頁・平成27年9月発行