東京都が2017年11月に公表した「国際金融都市・東京」構想は、金融関連事業者を中心に大きな注目を集めています。なぜなら、現状、既存金融機関(特に銀行業)を取り巻く経営環境は大変厳しい中、金融を活性化させることによる経済成長を目指すというビジョンを提示するものだからです。すなわち、本構想は既存金融機関にとっては自己のビジネスを見直し、‘生き残る’金融機関になるための方向性を示すものとなり、また金融の可能性に着眼し新たなチャレンジャーになる事業者にとっても、ひとつの指針として捉えられるものとなります。
本書はこの構想の全体像を、小池都知事をはじめとした本構想に関与してきたメンバー自らが明らかにするものです。金融ビジネスの将来ビジョンに関心のある全ての方々にとって大いに参考となる1冊です。
■小池百合子/安東泰志/大崎貞和/須田徹/国際資産運用センター推進機構/日本投資顧問業協会/山岡浩巳/島田晴雄/渥美坂井法律*事務所*・外国法共同事業
A5判・並製・256頁・平成29年12月発行