地域金融機関にとって、取引先の多くを占める中小企業への資金供給の円滑化は非常に重要な役割ですが、一般的に信用力の乏しい中小企業の信用を補完する制度として、信用保証協会の信用保証制度があります。ただし、信用保証制度は信用保証協会が定める規定に準じて利用するものですから、金融機関の法人担当者は信用保証制度の利用手続等をきちんと身につけておく必要があります。
本書は、基本的な信用保証制度の内容ならびに保証申込や期中管理、代位弁済の請求方法、保証免責となるケースなど、実務上押さえるべき必須事項を漏れなくQ&A式で1冊に集大成したものです。第三版では、信用保証協会と金融機関が連携して行う中小企業の経営支援強化を主眼とした信用保証協会法改正に伴い、全面改訂を行いました。
マル保融資の採上げ・管理は本書一冊で完璧に!
●保証協会と金融機関の連携強化
信用保証協会法改正により、中小企業の経営改善・生産性向上に向け保証協会と金融機関が連携することが要請されています。本改訂ではこれら改正法の要点や新規創設された信用保証制度の概要についても解説しました。
●中小企業融資の基本
信用保証協会保証付融資は、金融機関の信用リスク管理において重要な役割も担っています。今般の中小企業を取巻く経営状況からみても、信用補完のための基本的な取扱いとなっています。本書はこのような状況下、最新の保証付融資にかかる実務知識の習得が可能です。
●実務上の留意事項をQ&A方式で網羅
信用保証協会保証付融資を実行するにあたり、制度の内容はもちろんのこと、申込受付から書類の整備、実行、管理・回収、さらに保証免責となるケースに至るまで、押さえておくべき点は多々あります。本書は保証制度の各論について172の事例を用いて平易に解説していますので、実務対応はこの1冊で万全です。
全国信用保証協会連合会 編著
A5判・並製・304頁・平成31年3月発行