「お客様応援企業」実践の徹底で顧客の課題を解決に導く
城南信用金庫 理事長 川本 恭治 氏
「公益事業に尽くす」ことが、組織のDNAとして脈々と受け継がれている城南信用金庫は、取引先の課題・悩みごとを支店担当者が細大漏らさず吸収した後、組織の枠組みに止まらない広範なネットワークの活用により解決することで、顧客からの大きな信頼を得ている。そこで同金庫川本理事長を訪ね、今後のビジネス展開について話を伺った。
2019年12月、事業承継時に焦点を当てた「経営者保証に関するガイドライン」の特則の公表、信用保証に関する新制度の施行と、経営者保証に依存しない流れが強まっている。金融機関の中には、営業戦略上債務者区分が上位の取引先においては積極的に保証を外すといった対応も考えられるであろう。そこで、経営者保証に関し取引先から寄せられる経営者保証に関する要請への対応について、主要論点と具体例を交えて解説した。
1 融資取引での経営者保証の見直し
当社は返済も順調だし、財務状況も良好。経営者保証を外してもらえないのか?/年商は1億円。経営者保証を外してもらうことはできないか?/A銀行から「保証を外す」と言ってくれた。貴行も外してもらえないか?/そもそも、当社はどうしてこのような保証条件、保証金額になったのか説明してもらえないか?
2 事業承継での経営者保証の見直し
事業承継に伴い前経営者が引退。前経営者の保証は解除してもらえる?/次世代に承継したい。その後配偶者や身内についている第三者保証は外してもらえる?/後継者が保証の負担を理由に承継を渋っている。どうしたらよい?
3 アパートローンに関する保証の見直し
アパートを次世代に承継しなければならないが、相続人が「負債や保証を引き受けたくない」と渋っている。どうしたらいい?/ローンの返済条件に余裕がある。保証をつけないで融資してもらえないか?
株式会社しのざき総研 代表取締役 篠﨑 啓嗣
B5判・96頁
特集 変わる経営者保証 実務対応Q&A
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