融資のイロハを分かりやすく手ほどき
先般発出された金融庁監督指針は、目利き能力を高め積極的な資金供給を行うとともに、中小企業の経営改善・体質強化の支援を本格化していくこと。またスコアリングに依存しない審査への取組、さらには新規融資取組に対する業績評価にまで踏み込んでいる。いままさに融資業務の基本が求められている。
一方で、営業店一単位当たりの職員数が減少している現在では、先輩から後輩へと業務の経験や知識を伝承することが難しくなっている。営業店での融資OJTが難しい状況にある以上、職員は自己啓発に頼らざるを得ないが、入門段階では、浅く広く融資業務を知る必要があるにもかかわらず、最初に学ぶべき範囲が明確となっていないという問題が指摘されている。
本書は、永年地域金融機関の融資の第一線で活躍してきた“ベテラン融資マン”が、初めて融資に携わる方を対象に、「これさえ読めばとりあえず融資の実務で困らない」基礎知識を易しく解説した。まさに、融資の入門書としての決定版である。
中小企業融資の基本にして最適な入門書!
●ベテラン融資マンのノウハウが満載
営業店職員の減少や若年化が深刻となる中、身近に教えを請える先輩がいない若手職員の多くは、“何から覚えていけばいいか分からない”という悩みを持っているのではないでしょうか。本書は、永年現場の第一線で活躍してきた著者が、自らの持つ豊富なノウハウをもとに、易しく丁寧に融資の基本を手ほどきします。
●金融庁の検査・監督の重要視点
金融庁は、従前の検査・監督方針を転換し、小規模・零細企業に対する資金需要の的確な分析や、スコアリングに依存しない審査等、ニーズ把握から審査・実行に至るまでの積極的取組みを要請しています。まさに、融資業務の「基本」が今強く求められているのです。本書にて、「融資の基本」をしっかりと身に付けてください。
●融資の基礎知識を徹底解説
定量(財務)分析、資金使途分析、定性分析、不動産の知識、資金繰表の作成、キャッシュフロー分析と、融資判断に必要な基礎知識を網羅・解説しています。融資に初めて携わる方だけでなく、業務に不安を持つ方々にとっても、座右の基本書となります。
寺岡雅顕 著
A5判・並製・256頁・表紙4色・本文2色・平成25年11月発行