融資渉外活動の基本は「企業と向き合い、じっくり話し合うことで、情報を収集し、課題解決型の融資に結びつける」ことです。金融庁の新しい金融行政方針においても、この本来あるべき融資渉外の姿勢を金融機関およびその担当者に求めるに至っています。また金融機関の収益性向上には「事業に将来性がある先、信用力は高くないが地域になくてはならない先」を見極めて融資を行うビジネスモデルへの転換を必要としているのです。そして、こうしたビジネスモデルの礎となるのが、冒頭に示したような融資渉外活動にほかなりません。
本書は、「企業とじっくり向き合う」ことで融資実績を積み上げてきた執筆陣が、その渉外スタイルのすべてを披瀝するものです。これからの融資渉外を担う全担当者にとって大いに参考となり、かつ業績向上にも直結する1冊です。
元大手地銀・融資渉外のベテランが書下し
●事業性評価に向けた渉外活動を実現
「事業性評価」に基づく融資は、取引先との密接な関係性構築なくして実行できません。そのための渉外活動を、業務が多様化し時間の限られる担当者がどう実行するか、本書はそのノウハウを分かりやすく記述しています。
●渉外活動のすべてが分かる
渉外活動に求められる「基礎」「決算書速読」「訪問時の観察」「課題把握」等の実務のすべてを学ぶことができます。執筆陣の豊富な「成功・失敗の体験談」を収載しており、内容を理解する上で大いに役立ちます。
●3人の大手地銀退職後初の共同執筆
「真に地域経済に貢献できる金融マンとは…」この問いかけに答えたのが本書の刊行動機です。執筆者は共に大手地銀を定年退職した3人の融資渉外の超べテランで今日ではセミナー講師として脚光を浴びています。
※内容を一部抜粋して、PDF形式で掲載されています。
■寺岡雅顕/楫野哲彦/樽谷祐一 共著
A5判・並製・240頁・平成29年2月発行