●融資担当者が持つべき能力が獲得できる
融資のノウハウはこれまで属人的に伝承されてきましたが、それが難しくなっているのが最近の金融機関を取り巻く現状です。この問題に対応すべく、本書はそのノウハウを文章に落とし込みました。多くの読者が、「取引先について、このような着眼点を持って融資取引に臨むべきなのか」という気付きを醸成できます。
●事業理解の基本「財務実態理解」もカバー
筆者は金融機関の現状を「事業ばかりか数字も見ていない」と指摘。事業理解の根本である、財務実態把握の実践的なノウハウについても十分な紙幅を割いて解説しました。
●姉妹書「知恵袋」「渉外術」との併用を
本書は弊社「ベテラン融資マン」シリーズの最新作です。解説の一部は「ベテラン融資マンの『知恵袋』」「同『渉外術』」に譲っている部分もありますので、より一層の理解にはこれらの本とあわせて読むことをおすすめします。
※内容を一部抜粋して、PDF形式で掲載されています。
第1章 短期継続融資
第1節 短期継続融資が注目される理由とは?
第2節 短期継続融資理解のための基本
第3節 短期継続融資と事業性評価(理解)
第2章 事例に学ぶ中小企業の事業性評価(理解)
第1節 地方創生における地域金融機関の関わり方
第2節 知ってナットク! 事例集から学ぶ事業性評価(理解)
第3節 事業性評価(理解)はM(向き合う)K(観察する)K(語り合う)
第3章 事例に学ぶ財務実態把握
第1節 財務実態把握がすべての始まり
第2節 食品加工卸売業H社の事例研究
第3節 パン洋菓子製造販売業X社の事例研究
第4節 建設業等受注型産業の粉飾の見抜き方
第4章 ビジネス俯瞰図、SWOT分析を用いた事業性評価(理解)
第1節 「和洋中華等業務用食品卸」および「S(水産加工品)製造販売」A社の事例研究
第2節 SWOT分析思考パターン事例
第3節 いわゆる事業性評価シート作成目的とプロセス
寺岡雅顕/樽谷祐一/加藤元弘 著
A5判・並製・160頁・平成29年10月発行